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2004/03/01

骨伝導形式と難聴

Tu-kaが出した骨伝導形式携帯電話がきっかけになったのか、巷では何やら骨伝導形式グッズがひそかに(?)流行しているようです。
たまたまTVショッピングを見ていましたら、骨伝導枕なるものもあるようでして。
この骨伝導枕、骨伝導形式のステレオスピーカーが付いていて、「周りにほとんど音を漏らさず、音楽を聴きながら眠りにつけますっ!」っていうのを売りにしています。でも、妙にゴツい感じがしましたけれど、はたして寝心地はいいんでしょうか?(苦笑)

ところで骨伝導形式、元々は難聴者向けの補聴器や福祉電話で利用されている技術です。
骨伝導形式では、音を強い振動に変えて直接頭骨に伝えます。
すると、適度な音圧さえ確保すれば、わずかな音量でも「ずず~ん!」と頭全体に音が響きます。近年は技術が非常に進歩したせいか、聴こえる音もとてもクリアになってきました。

ところで。
聴力障害・難聴の人が耳鼻科で聴力検査を受けるとき、気導聴力検査と骨導聴力検査というのをまず受けます。
前者の検査では普通のヘッドホンを掛け、要は、普通に聴こえてくる音がどのくらい小さくなるまで聴こえるか、ということを調べます。
これに対して、後者の検査、つまり骨導聴力検査は、骨伝導形式を利用(文字を見て想像がついたかもしれませんが)した検査でして、音を頭骨を通じて響かせて聴力を調べます。
私の場合、この骨導聴力検査では、最大の音圧にしてもほとんど音が聴こえません。
ものすごい音圧が頭骨にかかるので、文字どおりビリビリと頭骨が震えて気持ちが悪くなるほど(苦笑)。それなのに、肝心の音は聴こえてきません。頭骨の振動によって「音がしているなー」ということはとてもはっきりとわかるのですが、肝心の音が聴こえてこないのです…。

実は、このように、骨導聴力検査における聴き取りの状態がきわめて悪い難聴のことを、一般に「感音性難聴」と呼びます。
ちなみに、私の正式の障害名は「高度感音性難聴」です。
感音性難聴の場合には残念なことに、骨伝導形式の携帯電話や骨伝導枕(笑)、骨伝導形式の補聴器・福祉電話は、ほとんど使い物になりません。
これに対して、「伝音性難聴」という難聴があります。
こちらは骨導聴力検査における聴き取りの状態はかなり良く、感音性難聴とは明らかな差があります。
つまり、難聴には大きく分けて、「感音性難聴」と「伝音性難聴」があるのです(例は少ないのですが、両方を併せ持つ「混合性難聴」という難聴もあります)。
ほとんど知られていないと思いますが、やっかいなことに、対応法は両者でずいぶん異なります。伝音性難聴では周りの人が大きな声で話せば話すほど聴き取りが楽になりますが、感音性難聴では逆に、大きな声で話されれば話されるほど、音が歪んで聴き取りづらくなってしまったりします。

追って、感音性難聴と伝音性難聴の違いについて書いてゆきたいと思います。
次回以降をお楽しみに。

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