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2004/03/11

第1種・第2種って?

JR旅客運賃割引制度、「身体障害者に対する旅客鉄道株式会社等の旅客運賃の割引について」という厚生労働省からの通知に定められているものです。
身体障害者の等級の定義については「身体障害者福祉法施行規則別表第5号」によるものになり、これを、次のように第1種と第2種に分けます。

● 第1種身体障害者
視覚障害 … 1級~3級までの各級および4級の1
注)4級の1 … 両眼の視力の和が 0.09以上 0.12以下の者
聴覚障害 … 2級および3級
肢体不自由
上肢不自由 … 1級、2級の1および2級の2
 注)2級の1 … 両上肢の機能の著しい障害、2級の2 … 両上肢のすべての指を欠くもの
下肢不自由 … 1級、2級および3級の1
 注)3級の1 … 両下肢をショパー関節以上で欠くもの
体幹不自由 … 1級~3級までの各級
乳幼児期以前の非進行性の脳病変による運動機能障害
上肢機能障害 … 1級および2級
 (1上肢のみに運動機能障害がある場合を除く)
移動機能障害 … 1級~3級までの各級
 (1下肢のみに運動機能障害がある場合を除く)
内部障害
心臓機能障害 … 1級~4級までの各級
腎臓機能障害 … 同上
呼吸器機能障害 … 同上
膀胱および直腸機能障害 … 1級および3級
小腸機能障害 … 1級~4級までの各級
・ヒト免疫不全ウィルスによる免疫機能障害 … 同上
備考
前記左に掲げる障害を2つ以上有する場合、その障害の程度が前記右に準ずるものであると認められれば、第1種身体障害者となる。

● 第2種身体障害者
第1種身体障害者以外の者をいう。

● 知的障害者について
知的障害者については、「知的障害者に対する旅客鉄道株式会社等の旅客運賃の割引について」という厚生労働省からの通知で、同様に定められています。
 「療育手帳制度」(いわゆる、「愛の手帳」「みどりの手帳」など)において「重度」と認定された人(例えば、埼玉県の場合には、マルA<最重度>、A<重度>)が「第1種知的障害者」となります。
これ以外の知的障害者、例えば、埼玉県の場合には、B(中度)、C(軽度)の人は「第2種知的障害者」となります。

● 精神障害者について
精神障害者については、精神保健福祉法において1級~3級の障害が定義されており、精神障害者保健福祉手帳(表紙には単に「障害者手帳」と記される)が交付されます。
現状では、上記のような割引制度の対象としては明記されていませんが、1級および2級の精神障害者については、第1種身体障害者と同様に見なされます
(注:自治体などによっては独自に「見なしている」という場合がありますが、きわめて稀な例です。したがって、通常、精神障害者は割引制度の対象とはなりません。)

● 旅客運賃等の割引についての補足事項
(1)第1種身体障害者・第1種知的障害者が、介護者1名をつける場合
・ 5割の割引率(介護者とともに)
(但し、JRバスについては、割引率は3割)
・ 対象 … 普通乗車券、定期乗車券、回数券、急行券
(但し、小児定期乗車券は対象外)
・ 適用区間 … 全線
・ 成人の場合の特例利用乗車距離 100キロまで、自動券売機で小児乗車券を購入して乗車できる
(2)第1種および第2種身体障害者・知的障害者単独で利用する場合
・ 5割の割引率
・ 対象 … 普通乗車券のみ
・ 適用区間 … JR・連絡会社線および行路の片道の営業キロが100キロを超える場合
(3)12歳未満の第2種身体障害者とその介護者12歳未満の知的障害児とその介護者
・ 5割の割引率(但し、JRバスについては、割引率は3割)
・ 対象 … 定期乗車券のみ
注 … 定期乗車券の場合、本人が通学定期を使用できる者であっても、介護者は通勤定期。介護者が通学定期を利用できる資格を有していても、介護者に対しては通学定期は発行されない。

● 利用にあたっての注意
身体障害者手帳ならびに療育手帳の携行が求められます。

● その他の運賃割引制度への準用
私鉄や航空会社、バス会社についても、運賃割引制度があり、この「第1種・第2種の区別」が準用されることが多くなっています。
但し、割引率や適用範囲などについては、それぞれにまちまちです。
これらについては、別途、各鉄道会社などにおたずね下さい。

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コメント

国内大手航空会社の障害者割引は…

第一種 手帳の提示のみ
第二種 「航空運賃割引」の認定印が手帳に必要

だったと思います。

第一種の手帳に認定印が押してあるケースもありましたので、第一種・第二種を問わず、申請をして、認定印をもらっておくことが、スムーズな利用につながると思います。

投稿: 旅人(たびと) | 2004/06/09 03:35

「1級および2級の精神障害者については、第1種身体障害者と同様に見なされます。」とのことですが、池袋のみどりの窓口では「手帳に割引について書かれてないからダメだ」と言われました。
厚生労働省からの通知の情報ソースを探さないとダメなのかな…。

投稿: みもり | 2004/10/09 09:37

こんにちは。
JRの運賃割引制度についてですが、身体障害者については「身体障害者に対する旅客鉄道株式会社等の旅客運賃の割引について」という厚生労働省通知で、知的障害者については「知的障害者に対する旅客鉄道株式会社等の旅客運賃の割引について」という厚生労働省通知で、それぞれ取り扱いが行なわれています。

ところが、精神障害者については、このような取り扱いを定めたものがまだ存在しません。
したがって、精神障害者は、JRの運賃割引制度の対象にはなっていません。

しかし、自治体によっては、JRを除く交通機関について、1級又は2級の精神障害者保健福祉手帳を交付された精神障害者を第1種身体障害者と同様に見なす、という取り扱いを行なっている所があります。
厚生労働省通知そのものは全く存在しないのですが、厚生労働省から、「身体障害者並みの精神障害者施策を整備してほしい」旨の努力義務を記した事務連絡が各都道府県に出されており、その事務連絡に基づいた「自治体独自の施策」です。

私としては、これらのことをお伝えするつもりで記事を書いたのですが、表現の的確さを欠いていたため、みもりさんの例のような疑問を生じさせてしまいました。
たいへん申し訳ありません。
この場をお借りしておわび申し上げるとともに、補足・訂正させていただきます。

ご参考までに、精神障害者に関する運賃割引制度の現状をまとめたサイトを、以下のとおり、紹介させていただきたいと思います。

1つ目はぜんかれんがまとめたもので、全国の自治体の運賃割引制度の一覧です。
もう1つは、広島県の運賃割引制度の内容で、パレルモア広島(広島県立総合精神保健福祉センター)によって、非常に詳しくまとめられています。

● ぜんかれん(全国精神障害者家族会連合会)
『地下鉄・電車・軌道運賃減免』
http://www.zenkaren.or.jp/zenkaren/tetyou/service/004.htm

● パレアモア広島(広島県立総合精神保健福祉センター)
『精神障害者保健福祉手帳による運賃割引』
http://ww1.enjoy.ne.jp/~mh-hiroshima/3.04.htm

● パレアモア広島(広島県立総合精神保健福祉センター)
http://ww1.enjoy.ne.jp/~mh-hiroshima/

投稿: まろくん | 2004/10/09 15:57

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