« 精神障害者の雇用を促進(3) | トップページ | 施設におけるずさんな金銭管理 »

2004/05/24

障害者を就職させた授産施設に助成金を支給

東京都葛飾区では、4月から、「障害者が授産施設から外部の会社等に就職した場合に、それまでに入所していた施設に助成金(就労援助助成金)を支給する」という制度を開始しました。
障害者の就労の促進を目的としていますが、都内初の試みで、また、全国的にも珍しい制度です。

障害者施策は平成15年4月1日から、国が定めた「支援費制度」によっています。
支援費制度では、障害者自らが支援事業者(施設等)と契約してサービスを利用します。
利用の際にかかる費用を「支援費」と呼び、区・市町村から施設等へ支払われます。なお、障害者には一部自己負担があります。
(注:支援費は、本来は障害者本人に支払われるべきものですが、制度上は「代理受領」という形で施設等へ直接支払われます。)

葛飾区内には、授産施設としての福祉館(区立)が5つあり、葛飾区はこれらの施設に対して、利用者1人あたり、月に約16万円の支援費を出しています。
授産施設の入所者が就職して施設を退所した場合は、支援費が授産施設に入ってこなくなるため、施設の経営を圧迫しかねません。そのため、授産施設では、入所者の就職にあまり熱心でないのが実情です。

葛飾区では、このような現状を打破するため、就労援助助成金を設けました。
授産施設の入所者が就職して退所した場合、退所から3か月を限度として、支援費相当額を施設に支払います。
但し、今年度は福祉館に範囲を限って「モデル事業」として実施し、その状況を見ながら、来年度以降、区内の民間施設(社会福祉法人立)にも対象範囲を拡大してゆく予定です。

葛飾区では、2001年に障害者就労支援センター(山崎厚子所長)を設けました。
しかし、センターを通して3年間に就職した74人のうち、約3割にあたる22人が、1年後には離職してしまっています。
そのため、葛飾区では、今年度から新たに「葛飾区障害者就労支援プラン」を開始しました。就労援助助成金の支給もその一環です。
葛飾区障害者就労支援プランでは、いままでにはなかった「就職後のサポートを行なう」「施設に就労支援専門指導員を配置した場合に補助金を支給する」「障害者を受け入れた企業を支援する」などを打ち出し、障害者への支援を絶やさない「循環型」のシステムをめざしています。

|

« 精神障害者の雇用を促進(3) | トップページ | 施設におけるずさんな金銭管理 »

コメント

大阪の授産施設で就労支援に取り組んでいます。
葛飾区のプランの紹介を見て驚いています。こんな制度があればいいなと常々思っておりました。
よろしければ、詳細なプランの内容【原文】をお送りいただけないでしょうか。

投稿: 濱田 和秀 | 2004/10/24 09:50

濱田さん、こんにちは。
コメントをありがとうございます。

さて、葛飾区障害者就労支援プランの件ですが、たいへん申し訳ないのですが、当方ではお取り次ぎいたしかねます。
そのため、たいへんお手数をおかけしますが、ご自分で以下へお問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。

● 東京都葛飾区役所障害福祉課
〒124-8555 東京都葛飾区立石5-13-1
TEL:03-3695-1111(代表)

● 東京都葛飾区障害者就労支援センター(所長:山崎 厚子)
〒124-0012 東京都葛飾区立石5-27-1
TEL:03-3695-2224(直通)

誠に恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

投稿: まろくん | 2004/10/24 18:01

この記事へのコメントは終了しました。

« 精神障害者の雇用を促進(3) | トップページ | 施設におけるずさんな金銭管理 »