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2004/07/27

感音性難聴の人の再就職活動(1)

こんにちは。
しっかりリフレッシュしましたんで、ぼちぼち再開(笑)。

ささやかな夏休みを楽しんでた間、何やら、介護保険制度と支援費制度(障害者施策)の統合をめぐる動きがあったようですけど、これは、機会をあらためて。
制度のことは、いいかげんなことは書けませんからねぇ…。きちっと下調べをしてから書いてますんで、時間のあるときじゃないと。

さて。
このところ、感音性難聴、特に突発性難聴などの理由で中途で感音性難聴になってしまった方(就職してからとか、成人後に難聴になった方など)からの、再就職活動に関するご質問メールを、かなりたくさんいただくようになりました。
さまざまな理由から、いままでの仕事を続けることがむずかしくなってしまったか、あるいは、実際に失業してしまい、転職を考える方が多いようなんです。

正直言って、相当深刻なケースがほとんどでして。
でも、自分自身もさんざん苦労しましたんで、可能なかぎりていねいに、メールでお答えさせていただいてます。
少しでもお役に立てれば、とってもうれしいですねぇ。

ところで、再就職活動で最大のネックになるのは、電話の応対がむずかしい、ということに尽きる!
でも、こればかりは、どうしようもないんですよ…。

どのような職種を希望するにしても、ほとんどの場合、何だかんだ言っても、仕事の上で電話が必要になってきます。
けれども、感音性難聴っていうのはひとクセもふたクセもある難聴でして、たとえ「音」は聴こえても、「言葉」として聴き取れない(あるいは、内容が理解できない)んですよね。
いつかも書きましたけど、外国語を聴いてるような感じ。「ちんぷんかんぷん!」です。
で、身体障害者手帳をもらえるくらいの障害等級ならばまだいいんですけど、手帳は出ないけれども感音性難聴の程度がかなり重い、っていう方の場合、ここで相当苦労することになっちゃいます。
「耳が悪い」「電話の応対がむずかしいです」って正直にいうと、採用面接でお断り(っていうか、門前払いが多かったりするんですけどね。)されちゃうケースがほとんどですから。
かと言って、耳が悪いことをひたすら隠して再就職できちゃったとしても、ほとんどの場合、それからが大変。最悪の場合、「(採用時の履歴書と)事実とが違うんで、クビだ~!」って、会社側と深刻なトラブルになることさえあります。

自分もそうだったんですけども、再就職活動のときには、前職でのプライドがじゃまをすることも多いですねぇ。
「以前は、決してこうじゃなかったんだ!」とか「以前は、バリバリ仕事ができたんだ!」とか、あるいは、「こんなはずじゃなかったのに!」とか。自分の現実を認められないんです。
失業して職を求めてる現実はともかくとしても、「いま現在中途障害者である」っていう自分の現実を受け入れることができない…。そんな感じ。
う~ん…。もしかしたら、障害そのものを受容できてない(あるいは、できてなかった)のかもしれませんねぇ。

この結果、高望みをしちゃって、「どう考えても無理な分野」への職探しをしちゃったりすることさえあります。
あるいは、「正社員じゃなくっちゃダメ」って、雇用形態に対してこだわっちゃったり。
でも、これは、正直言って、「お金が稼げればナンボ」って割り切っちゃったほうがいいと思います(もちろん、人それぞれだと思いますけどね。)。
なお、職業適性っていうのはありますんで、自分に合った職種を選ぶようにしたほうが良いのは言うまでもありません。

正社員採用、っていうケースは、スキルやキャリア(職務上、即応できる技術・技量・能力)がよっぽどでないと、率直に言って、無いです。
特に、この不況ですんで、たとえ「障害」を持ってなくっても、正社員採用を手控える会社が多いです。
っていうことは、たいていの場合、契約社員(まぁ、「いつ解約されるか」ととっても不安だし、たいてい退職金もないんで、老後も厳しいんですけど。)とか嘱託社員っていうケースになります。
これをどうとらえるか…。
これもまた人それぞれだと思うんですけど、さっきも書いたとおり、結局は「お金が稼げればナンボ」だと思うんですよね。生活が成り立たないほどのわずかな金額でないかぎり。
自分の経験から言うと、雇用形態にはこだわらないほうが良いと思います。

目安としては、夫婦2人での生活なら、月の手取りが18万円程度を超えてれば、ぜいたくさえしなけりゃ何とかなるんでは?
もっとも、私の場合、これに加えて1級障害基礎年金を受け取れる、っていうのが大きいかもしれないんですけど。

実は、障害者採用に関してきちっとした会社だったら、たとえ正社員採用じゃなくっても、手取り18万円(月収)程度の金額はちゃんと用意してくれます(調べてみて、ほんとうに意外な点だったんですけど)。
但し、採用予定数(注:正社員じゃなくって、契約社員とか嘱託社員ですよ)はすごく限られてるし、年齢的な条件から再就職が厳しい人もいるし。結局は、「きわめて狭き門」っていうことには変わりないんですけどもね…。

ちょっと、このシリーズを続けてみようと思ってます。コメントも大歓迎。
自分の経験を踏まえて、いろいろと率直に書いてみるつもりですんで、よろしくお願いしますネ。

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コメント

感音性難聴の人を2人知っています。
本当に苦労していました。
そのうち1人は、聴こえないことを隠すのに必死でした(接客業だったのに)。
障害者認定も受けられず、かといって就職活動も難航…。
さて、どうしたらいいのでしょうね。こういう場合。

投稿: みちる | 2004/08/04 16:29

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